トップ
>
亀裂
>
ひゞ
ふりがな文庫
“
亀裂
(
ひゞ
)” の例文
旧字:
龜裂
へえー
芝居
(
しばゐ
)
にありさうですな、
河竹
(
かはたけ
)
新
(
しん
)
七さんでも書きさうな
狂言
(
きやうげん
)
だ、
亀裂
(
ひゞ
)
皹
(
あかぎれ
)
を
隠
(
かく
)
さう
為
(
た
)
めに
亭主
(
ていしゆ
)
は
熊
(
くま
)
の
膏薬売
(
かうやくう
)
り、イヤもう
何処
(
どこ
)
で
何
(
ど
)
う
云
(
い
)
ふ
方
(
かた
)
にお目にかゝるか知れません。
鰍沢雪の夜噺(小室山の御封、玉子酒、熊の膏薬)
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
歯痒
(
はがゆ
)
うてしようがおまへなンだが、結局、名前も住んでる所も何も分らん男が一人、雪と雪との間の
亀裂
(
ひゞ
)
に落ちて死んだちゅう事だけで、委しい事は一向分りまへなンだ。
黄鳥の嘆き:——二川家殺人事件
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
其
(
そ
)
の
店
(
みせ
)
で
獣
(
けもの
)
の
皮
(
かは
)
だの、
獅子頭
(
しゝがしら
)
、
狐
(
きつね
)
猿
(
さる
)
の
面
(
めん
)
、
般若
(
はんにや
)
の
面
(
めん
)
、
二升樽
(
にしやうだる
)
ぐらゐな
座頭
(
ざとう
)
の
首
(
くび
)
、——いや
其
(
それ
)
が
白
(
しろ
)
い
目
(
め
)
をぐるりと
剥
(
む
)
いて、
亀裂
(
ひゞ
)
の
入
(
はい
)
つた
壁
(
かべ
)
に
仰向
(
あふむ
)
いた
形
(
かたち
)
なんぞ
余
(
あんま
)
り
気味
(
きみ
)
の
可
(
い
)
いものではなかつた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
晴代は
所詮
(
しよせん
)
駄目だといふ気がしたが、それも二人の大きな
亀裂
(
ひゞ
)
であつた。
のらもの
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
今考えて見てもゾッとするほどで、一ぺん渡ったらどこまで行くか分らず、所々に、クレバスちゅうて、積った雪と雪の間に、大きな
亀裂
(
ひゞ
)
がおまして、そこへ落ちたら、お終いだす。
黄鳥の嘆き:——二川家殺人事件
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
“亀裂”の意味
《名詞》
亀の甲羅のように走る裂けめや割れ目のこと。
(出典:Wiktionary)
亀
常用漢字
中学
部首:⼄
11画
裂
常用漢字
中学
部首:⾐
12画
“亀裂”で始まる語句
亀裂破