“けつぜん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
決然53.3%
决然20.0%
蹶然20.0%
孑然6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
花前は、よどみなく決然けつぜんと答えて平気へいきでいる。話のしりをむすばないことになれてる主人も、ただありませんと聞いたばかりではこまった。
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
よろしい、うつすから』决然けつぜんとして王樣わうさままをされました。やがて其處そこをおとほりになつた女王樣ぢよわうさまにおこゑをかけさせられ、『ねえ!このねこ何處どこかへつてはれまいか?』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
蹶然けつぜんとして臥床ふしどより起ち、人の我側に在らざるに乘じて、壁に懸けたる外套を纏ひ、岸邊なる小舟を招きて、「デイ、フラアリイ」の寺に往かんことを命じつ。
梅花は予の軽蔑する文人趣味を強ひんとするものなり、下劣詩魔げれつしませしめんとするものなり。予は孑然けつぜんたる征旅のきやくの深山大沢だいたくを恐るるが如く、この梅花を恐れざる可からず。
続野人生計事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)