决然けつぜん)” の例文
主命しゆうめいりて糸子いとこ縁談えんだんの申しこみなるべし、其時そのとき雪三せつざう决然けつぜんとせし聲音こわねにて、折角せつかく御懇望ごこんもうながら糸子いとこさま御儀おんぎ他家たけしたまふ御身おんみならねばおこゝろうけたまはるまでもなし
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
よろしい、うつすから』决然けつぜんとして王樣わうさままをされました。やがて其處そこをおとほりになつた女王樣ぢよわうさまにおこゑをかけさせられ、『ねえ!このねこ何處どこかへつてはれまいか?』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
五年ごねんまへかれ横須賀よこすか軍港ぐんかうおいなが袂別わかれわたくしぐるときかれ决然けつぜんたる顏色がんしよくもつつたです「いまより五ねんのちには、かなら一大いちだい功績こうせきてゝ、きみ再會さいくわいすること出來できるだらう」
『イヤ、左樣さうではいです、秘密造船所ひみつざうせんじよ仕事しごとわたくし必要ひつえういなら、料理方れうりかたでもやります/\。』と决然けつぜん言放いひはなつと、此時このときまで食卓しよくたく一方いつぽうに、だまつてわたくしかほながめてつた武村兵曹たけむらへいそう
大佐たいさは、决然けつぜんたる顏色がんしよくもつくちひらいた。