けつし)” の例文
ここに於て雲飛うんぴはじめこの老叟らうそうけつし唯物たゞものでないとき、無理むりやりに曳張ひつぱつうちかへり、ひざまづいていしもとめた。
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
九助は見て是で御座りますと申にぞ越前守殿點頭うなづかれ九助おのれあま正直しやうぢきすぎる此上我が金だと云者有ば公儀かみへ訴にて渡せけつし相對あひたいで渡すなハテサテ正直な奴も有ばあるもの御用相濟あひすんだぞ連歸つれかへれと有ければ町役人共九助を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)