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決
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さだ
ふりがな文庫
“
決
(
さだ
)” の例文
頂にいたりて超然として
一眸
(
いちぼう
)
のもとに
瞰下
(
みおろ
)
さば、わが心高きに居て、ものよく
決
(
さだ
)
むるを得べしと思いて、峰にのぼらむとしたるなり。
照葉狂言
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「かたり申そうぞ。ただし物語に紛れて遅れては面目なかろう。
翌日
(
あす
)
ごろはいずれも
決
(
さだ
)
めて鎌倉へいでましなさろうに……
後
(
おく
)
れては……」
武蔵野
(新字新仮名)
/
山田美妙
(著)
深く思ひ
決
(
さだ
)
めし瀧口が一念は、石にあらねば
轉
(
まろ
)
ばすべくもあらざれども、忠と孝との
二道
(
ふたみち
)
に恩義をからみし父の言葉。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
文三は
肚
(
はら
)
の
裏
(
うち
)
に「おなじ言うのならお勢の居ない時だ、チョッ今言ッてしまおう」ト思い
決
(
さだ
)
めて今
将
(
まさ
)
に口を開かんとする……折しも縁側にパタパタと
跫音
(
あしおと
)
がして、スラリと
背後
(
うしろ
)
の障子が
開
(
あ
)
く
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
しずかに考え
決
(
さだ
)
むとて、ふらふらと仮小屋を。小親が知らぬ間に出でて、ここまで来つ。山の手の大通りは
寂
(
せき
)
として露
冷
(
ひやや
)
かなり。
照葉狂言
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
せめて嵯峨の奧にありと聞く瀧口が庵室に
訪
(
おとづ
)
れて我が誠の心を
打明
(
うちあ
)
かさばやと、さかしくも思ひ
決
(
さだ
)
めつ。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
兎
(
と
)
ても亡びんうたかたの身にしあれば、息ある内に、
最愛
(
いと
)
しき者を見もし見られもせんと
辛
(
から
)
くも思ひ
決
(
さだ
)
め、重景一人
伴
(
ともな
)
ひ、夜に
紛
(
まぎ
)
れて屋島を
逃
(
のが
)
れ、數々の
憂
(
う
)
き目を見て
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
得三は他に
一口
(
ひとふり
)
の
短刀
(
かいけん
)
を取り
出
(
いだ
)
して、腰に帯び、下枝を殺さんと心を
決
(
さだ
)
めて、北の台に赴き見れば、小手高う
背
(
そびら
)
に
捻
(
ね
)
じて
縛
(
いまし
)
めて、柱に結え附け置きたるまま、下枝は膝に額を
埋
(
うず
)
め
活人形
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
如
(
し
)
かず人情を棄てて公道に就き、眼前に下枝が虐殺さるる深苦の様を傍観せんか、と一度は思い
決
(
さだ
)
めつ、我同僚の探偵吏に寸鉄を帯びずしてよく大功を奏するを、栄として誇りしが
活人形
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
決
常用漢字
小3
部首:⽔
7画
“決”を含む語句
決定
決然
解決
決心
決闘
決断
裁決
決定的
決着
決潰
未決監
決行
決口
決死
石決明貝
決而
決定性
決勝点
一決
安心決定
...