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流盻
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しりめ
ふりがな文庫
“
流盻
(
しりめ
)” の例文
打悄
(
うちしお
)
れた、残んの
嫁菜花
(
よめな
)
の薄紫、
浅葱
(
あさぎ
)
のように目に淡い、藤色
縮緬
(
ちりめん
)
の二枚着で、姿の寂しい、
二十
(
はたち
)
ばかりの若い芸者を
流盻
(
しりめ
)
に掛けつつ
歌行灯
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
何処
(
どこ
)
までも
人
(
ひと
)
を
凌
(
しの
)
いだ
仕打
(
しうち
)
な
薬売
(
くすりうり
)
は
流盻
(
しりめ
)
にかけて
故
(
わざ
)
とらしう
私
(
わし
)
を
通越
(
とほりこ
)
して、すた/\
前
(
まへ
)
へ
出
(
で
)
て、ぬつと
小山
(
こやま
)
のやうな
路
(
みち
)
の
突先
(
とつさき
)
へ
蝙蝠傘
(
かうもりがさ
)
を
差
(
さ
)
して
立
(
た
)
つたが、
其
(
その
)
まゝ
向
(
むか
)
ふへ
下
(
お
)
りて
見
(
み
)
えなくなる。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と
老爺
(
ぢい
)
は
盤面
(
ばんめん
)
を
差覗
(
さしのぞ
)
いて、
坊主
(
ばうず
)
を
流盻
(
しりめ
)
に
勇
(
いさ
)
んだ
顔色
(
かほつき
)
。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
じろりと
流盻
(
しりめ
)
に見ていつた。
二世の契
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
流盻
(
しりめ
)
に
掛
(
か
)
けつゝ
尚
(
な
)
ほ
老爺
(
ぢい
)
に
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
流
常用漢字
小3
部首:⽔
10画
盻
漢検1級
部首:⽬
9画
“流”で始まる語句
流行
流
流石
流眄
流暢
流布
流行唄
流浪
流転
流連