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秋波
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ながしめ
ふりがな文庫
“
秋波
(
ながしめ
)” の例文
そして、月の
秋波
(
ながしめ
)
があの絶壁の上の音楽堂に注がれた時、どんなにあの白い建築が、方解石のように美しく、形よく見えることだろう。
レモンの花の咲く丘へ
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
それは美しい女であったが、珏の方を見てにっと笑って、何かいいたそうにしたが、やがて
秋波
(
ながしめ
)
をして
四辺
(
あたり
)
を見た後にいった。
阿英
(新字新仮名)
/
蒲 松齢
(著)
(
私
(
わたい
)
のを使って下さらなくッて。)と落着いて、
静
(
しずか
)
に
秋波
(
ながしめ
)
に
視
(
み
)
ていいながら、ちょいと、
仰向
(
あおむ
)
いて
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「きっとあなたはいつもそんなふうな眼で侍女たちを眺めていらっしゃるんでしょう、若い召使などがちょっと
秋波
(
ながしめ
)
をくれでもすると、あなたはもうすぐのぼせあがって」
女は同じ物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
ナウチ族の踊り子の一隊、黄絹のももひきに包まれた彼女らの脚、二つの鼻孔をつないでいる金属の輪、
螺環
(
コイル
)
の髪、
貝殻
(
かいがら
)
の耳飾り、
閃光
(
せんこう
)
する
秋波
(
ながしめ
)
、頭上に買い物を載せてくる女たち
ヤトラカン・サミ博士の椅子
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
▼ もっと見る
少々ぐらいは
秋波
(
ながしめ
)
なりとそれなる兄弟にお与えなさって、巧みに誘い出さるがよろしゅうござりまするぞ。かの者どもといっしょに泳ぐ旨も忘れずに申されてな。のう、よろしゅうござるか
右門捕物帖:07 村正騒動
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
笑っていたお京の切れ長の眼が、複雑な思いをこめた
秋波
(
ながしめ
)
になる。
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
釣舟草
(
つりぶねさう
)
、
不謹愼
(
ふきんしん
)
の女である、
秋波
(
ながしめ
)
をする、
科
(
しな
)
をする。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
観客の中でいちばん美しい娘さんに
秋波
(
ながしめ
)
した
小熊秀雄全集-06:詩集(5)飛ぶ橇
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
ゼウスは彼女に送ります、悠然として
秋波
(
ながしめ
)
を
ランボオ詩集
(新字旧仮名)
/
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー
(著)
いいいいそこは
色情
(
いろ
)
を
資本
(
もとで
)
に、世を過ごして来た彼女であった。眼を細め唇をすぼませ、次々に浪人どもへ
秋波
(
ながしめ
)
を送った。
血煙天明陣
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
と言い懸けて少し体を
斜
(
ななめ
)
にして、
秋波
(
ながしめ
)
で男を見ながら
指示
(
さししめ
)
すがごとく、その胸に手を当てた。
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
秋波
(
ながしめ
)
で一生を終り
小熊秀雄全集-05:詩集(4)小熊秀雄詩集2
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
と笑い捨てて少年は乱暴に二階に上るを、お貞は
秋波
(
ながしめ
)
もて追懸けつつ
化銀杏
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“秋波”の意味
《名詞》
秋波(しゅうは)
秋の澄んだ水の流れ。
美人の目元。もしくは媚を含んだ視線。
(出典:Wiktionary)
秋
常用漢字
小2
部首:⽲
9画
波
常用漢字
小3
部首:⽔
8画
“秋”で始まる語句
秋
秋風
秋雨
秋海棠
秋日和
秋刀魚
秋草
秋霜
秋毫
秋山