“流瞥”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ながしめ66.7%
りゅうべつ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
染之助の信乃は、相手の犬飼現八いぬかいげんぱちと、烈しい立ち廻りをしながら、すきのあるごとに私の方へ、燃ゆるような流瞥ながしめを送っているのですよ。
ある恋の話 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
時には蠱惑的の流瞥ながしめさえして、男達と何んのわだかまりもなく、時にはほとんど性的の方で、無道徳だと思われる程にも、自由に大胆に話し振舞い、それが普通だとしている様子は、むしろ私には快い
と、女は眼を辷らせ紋太郎の顔を流瞥りゅうべつしたが、別に何んともいわなかった。とはいえどうやら微笑したらしい。しかしそれも一瞬の間で二人はズンズン行き過ぎた。
大鵬のゆくえ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)