流瞥ながしめ)” の例文
染之助の信乃は、相手の犬飼現八いぬかいげんぱちと、烈しい立ち廻りをしながら、すきのあるごとに私の方へ、燃ゆるような流瞥ながしめを送っているのですよ。
ある恋の話 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
時には蠱惑的の流瞥ながしめさえして、男達と何んのわだかまりもなく、時にはほとんど性的の方で、無道徳だと思われる程にも、自由に大胆に話し振舞い、それが普通だとしている様子は、むしろ私には快い