“いろめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
色目50.0%
秋波16.7%
伊呂賣8.3%
容色8.3%
彩目8.3%
色眼8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
新潮二月号所載藤森淳三ふじもりじゆんざう氏の文(宇野浩二うのかうじ氏の作と人とに関する)によれば、宇野氏は当初軽蔑してゐた里見弴さとみとん氏や芥川龍之介あくたがはりゆうのすけに、色目いろめを使ふやうになつたさうである。
解嘲 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
『オイ、家の別嬪さんは今日誰々に秋波いろめを使つた?』
菊池君 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
また葛城かづらきの野の伊呂賣いろめに娶ひて、生みませる御子、伊奢いざ麻和迦まわかの王一柱。この天皇の御子たち、并はせて二十六王はたちまりむはしら(男王十一、女王十五。)この中に大雀の命は、天の下治らしめしき。
秋の夜の目さましに、三〇そと見せよとて、すこしも騒ぎたる三一容色いろめなし。翁いふ。かく参りたるは、三二魑魅ちみにあらず人にあらず。君が三三かしづき給ふ黄金わうごん精霊せいれいなり。
穴の中はもう彩目いろめのわからぬ暗さである。凍土の一片を掘り出しながら、S君は「やはり凍上ですね」と言って渡してくれる。なるほど低温実験室で作っている私たちの凍上の標本そっくりである。
永久凍土地帯 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
たまにやべそかき赤い舌、嘘か、色眼いろめか、涙顔。
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)