“みめかたち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
眉目形36.4%
容貌27.3%
容色9.1%
眉目容9.1%
眉目容姿9.1%
美目形9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼女の立ちすぐれた眉目形みめかたち花柳かりゅうの人たちさえうらやましがらせた。そしていろいろな風聞が、清教徒風に質素な早月の佗住居わびずまいの周囲をかすみのように取り巻き始めた。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
好み童女どうぢよまれなる能書のうしよなりと人々も稱譽もてはやしけり此お高一たい容貌みめかたち美麗うるはしくして十五六歳になりし頃はたぐひなき艷女たをやめなりと見る人毎ひとごとに心を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「それでは、今日はこれでおいとまいたしますわ。でも御安心くださいませ。容色みめかたちの点では、もう見る影もございませんけれど、身体だけは、このとおり、すこやかでございますから」
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
それからまたそのお雪という娘がどんなに心立てがやさしく、気立てがすなおで、どんなに姿が風流みやび眉目容みめかたちが美しかろうとめちぎッて話された。
初恋 (新字新仮名) / 矢崎嵯峨の舎(著)
養ひ娘といふことにて叔母の望むまゝに与へしが、叔母にはまことの娘もあり、母の口よりは如何なれど年齢こそ互に同じほどなれ、眉目容姿みめかたちより手書き文読む事に至るまで
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
そんないやな思いをしながらも、やっぱり傍で見ていれば見ていてお宮の美目形みめかたちが好くって、その柳沢の買った女をまた買った。
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)