嬌睨ながしめ)” の例文
「まあ勿体ない若さま」双葉嬢は二杯の酒にぽっと眼のふちを染め、またとなきこの恩寵おんちょうに対して飛切りの嬌睨ながしめをもって答えた。「——そんなに仰せられますと本気にお受け申しましてよ」
若殿女難記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)