“しゅうは”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
秋波88.9%
蹴破11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
好むような男じゃなかった。此奴のラシャメンが我輩に秋波しゅうはを送る。しかし我輩よりも年が多い。無論年が少いからって何うのうのと思う我輩じゃない
ガラマサどん (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
花鳥は廊下で香以に逢うごとに秋波しゅうはを送った。あるゆうべ小稲が名代床みょうだいどこへ往って、香以がひとり無聊ぶりょうに苦んでいると、花鳥の使に禿かぶろが来た。香以はうっかり花鳥の術中に陥った。
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
ヨブは信仰によって友を蹴破しゅうはして終るべきではなかった。愛を以て友を赦して終るべきであった。彼はなおこの上学ぶ所があって、ついに愛を以て友をゆるし得るに至らねばならぬ。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)