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瞻
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なが
ふりがな文庫
“
瞻
(
なが
)” の例文
蒲団
(
ふとん
)
着て寝たる姿の東山を旅館の窓から
瞻
(
なが
)
めつつ、眠ったような平和な自然美をあくまで
貪
(
むさ
)
ぼっていた
長閑
(
のどか
)
な夢を破ったのは眉山の
訃
(
ふ
)
であった。
硯友社の勃興と道程:――尾崎紅葉――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
斯
(
か
)
うなると、
一刻
(
いつこく
)
も
眤
(
じつ
)
として
居
(
を
)
られぬのは
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
である。
腕拱
(
うでこまぬ
)
いて、
一心
(
いつしん
)
に
鐵檻車
(
てつおりぐるま
)
の
運轉
(
うんてん
)
を
瞻
(
なが
)
めて
居
(
を
)
つたが、
忽
(
たちま
)
ち
大聲
(
たいせい
)
に
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
何の気もなく
瞻
(
なが
)
めいたるにまたもや大吉に
認
(
みつ
)
けられお前にはあなたのような
方
(
かた
)
がいいのだよと彼を抑えこれを揚ぐる画策縦横大英雄も善知識も
煎
(
せん
)
じ詰めれば女あっての
後
(
のち
)
なりこれを
かくれんぼ
(新字新仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
さて立上って舞おうとするお春の姿を呉羽之介は夢見るように
瞻
(
なが
)
め乍ら、とは言え二人の前もあれば、今夜は殊に美しく、巧みに舞うてくれればよいと口には出さねどひたすらに
艶容万年若衆
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
眉山は遠くから
瞻
(
なが
)
めてると女のように媚かしいただの色若衆であったが、会って見ると
岩本院
(
いわもといん
)
の稚児上りといいそうな江戸ッ子風の
伝法肌
(
でんぽうはだ
)
であった。
硯友社の勃興と道程:――尾崎紅葉――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
▼ もっと見る
『あら、
海軍
(
かいぐん
)
の
叔父
(
おぢ
)
さんは、あの
岩
(
いわ
)
の
後
(
うしろ
)
へ
隱
(
かく
)
れておしまいになつてよ。』と、
日出雄少年
(
ひでをせうねん
)
は
審
(
いぶ
)
かし
氣
(
げ
)
に
私
(
わたくし
)
を
瞻
(
なが
)
めた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
貞之進は手にも取上げず落たまゝ
瞻
(
なが
)
めて居たが、小歌はいけないのいけないのと云って、そしてそこまでは取りにも来ない、かまわないのですよと婢が拾って、立際に渡して呉れたので
油地獄
(新字新仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
『
實
(
じつ
)
に、
君
(
きみ
)
の
經歴
(
けいれき
)
は
小説
(
せうせつ
)
のやうです。』と
言
(
い
)
つた
儘
(
まゝ
)
、
暫時
(
しばし
)
私
(
わたくし
)
の
顏
(
かほ
)
を
瞻
(
なが
)
めて
居
(
を
)
つたが、
物語
(
ものがたり
)
の
中
(
うち
)
でも、
春枝夫人
(
はるえふじん
)
の
殊勝
(
けなげ
)
なる
振舞
(
ふるまひ
)
には、
少
(
すく
)
なからず
心
(
こゝろ
)
を
動
(
うご
)
かした
樣子
(
やうす
)
。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
瞻
漢検1級
部首:⽬
18画
“瞻”を含む語句
瞻視
瞻望
左瞻右視
瞻上
瞻仰
右瞻左瞻
阮瞻
万世瞻依
見瞻
蘇子瞻
落瞻
瞻部
瞻詰
瞻蔔迦
瞻波
瞻戍
春澳瞻淇
打瞻
左瞻右瞻
子瞻
...