“瞻望”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せんぼう66.7%
せんばう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
平ヶ岳に関しては前章に於て長々とべたが、まだ嫌焉あきたらぬからこの章の前叙としてもう少し記する、この山は深山中の深山であって普通の道路から見えぬから、容易に瞻望せんぼうすることが出来ないし
平ヶ岳登攀記 (新字新仮名) / 高頭仁兵衛(著)
「ラ・セイジヤス」の秀什しゆうじゆう、この想を述べて余あり、又、千八百六十四年の詩集に収めたる「瞻望せんぼう」の歌と、千八百八十九年の詩集「アソランドオ」の絶筆とはこの詩人が宗教観の根本思想を包含す。
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
須臾しゆゆにして波濤洶々きよう/\の音漸く高く、風力の衝突は頻りに全屋をうごかせり。我とポツジヨとはともに戸外に出でゝ瞻望せんばうしたり。時に夕陽は震怒したる海の暗緑なる水を射て、大波の起る處雪花亂れひるがへれり。
瞻望せんばう
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)