瞻望せんばう)” の例文
須臾しゆゆにして波濤洶々きよう/\の音漸く高く、風力の衝突は頻りに全屋をうごかせり。我とポツジヨとはともに戸外に出でゝ瞻望せんばうしたり。時に夕陽は震怒したる海の暗緑なる水を射て、大波の起る處雪花亂れひるがへれり。
瞻望せんばう
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)