瞻望せんぼう)” の例文
平ヶ岳に関しては前章に於て長々とべたが、まだ嫌焉あきたらぬからこの章の前叙としてもう少し記する、この山は深山中の深山であって普通の道路から見えぬから、容易に瞻望せんぼうすることが出来ないし
平ヶ岳登攀記 (新字新仮名) / 高頭仁兵衛(著)
「ラ・セイジヤス」の秀什しゆうじゆう、この想を述べて余あり、又、千八百六十四年の詩集に収めたる「瞻望せんぼう」の歌と、千八百八十九年の詩集「アソランドオ」の絶筆とはこの詩人が宗教観の根本思想を包含す。
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
暫く佇立たたずんでその梢を瞻望せんぼうした。
上野 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
瞻望せんぼうを暁の月に寄す
瞻望せんぼう ロバアト・ブラウニング
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)