“伝法肌”のいろいろな読み方と例文
旧字:傳法肌
読み方割合
でんぽうはだ77.8%
でんぽふはだ11.1%
デスペラド11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大きな眼を据え顔を傾けて、早口の伝法肌でんぽうはだ、膝をくずした姿も色めき、男を男と思わぬところ、例によって姐御一流の鉄火てっかな調子……。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
中村家の隠居、——伝法肌でんぽふはだの老人は、その庭に面した母屋おもや炬燵こたつに、頭瘡づさうを病んだ老妻と、碁を打つたり花合せをしたり、屈託のない日を暮してゐた。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
オランダ人で伝法肌デスペラドといったような男がシェンケから大きなばりを借りて来てこれに肉片をさし、親指ほどの麻繩あさなわのさきに結びつけ、浮標にはライフブイを縛りつけて舷側げんそくから投げ込んだ。
旅日記から (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)