“伝法院”のいろいろな読み方と例文
旧字:傳法院
読み方割合
でんぽういん75.0%
でんぼういん16.7%
でんぽふゐん8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いまや、その巣窟そうくつの上に、裁決の日は来た。一山の僧房や伽藍がらんは、わずか伝法院でんぽういんの一宇を残したきりで、炎々たる兵燹へいせんかかった。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
万梅まんばい——浅草公園伝法院でんぼういんわきの一流割烹店かっぽうてん——で食事をし、歌舞伎座見物の帰りは、銀座で今広いまひろとりをたべるといったふうだった。
田沢稲船 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
彼は赤つ面のために猿面冠者と渾名あだなされ、また長平といふ名によつて ちよつぺい とも呼ばれてる伝法院でんぽふゐん前の魚屋の息子だつた。
銀の匙 (新字旧仮名) / 中勘助(著)