伝法院でんぼういん)” の例文
旧字:傳法院
万梅まんばい——浅草公園伝法院でんぼういんわきの一流割烹店かっぽうてん——で食事をし、歌舞伎座見物の帰りは、銀座で今広いまひろとりをたべるといったふうだった。
田沢稲船 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
奥山見世物の開山は椿岳で、明治四、五年の頃、伝法院でんぼういんの庭で、土州どしゅう山内容堂やまのうちようどう公の持っていられた眼鏡めがねで、普仏戦争の五十枚続きの油画をのぞかしたのでした。