トップ
>
詠
>
なが
ふりがな文庫
“
詠
(
なが
)” の例文
止
(
とゞま
)
りしと雖も小夜衣の事を思ひ
切
(
きり
)
しに非ず
只々
(
たゞ/\
)
便
(
たよ
)
りをせざるのみにて我此家の相續をなさば是非とも
渠
(
かれ
)
を
早々
(
さう/\
)
身請
(
みうけ
)
なし
手活
(
ていけ
)
の花と
詠
(
なが
)
めんものを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
入日
(
いりひ
)
の落るを見て北條が歌を詠じたと云う……えゝ何とか云った……オヽ……「敵は打つ心
間
(
まゝ
)
なる鴻の台夕日
詠
(
なが
)
めしかつ浦の里」と
詠
(
よ
)
んだと申すて」
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
これはここへ来てからの、心覚えの
童謡
(
わらわうた
)
を、明が書留めて
朝夕
(
ちょうせき
)
に且つ吟じ且つ
詠
(
なが
)
むるものだ、と宵に聞いた。
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
これなどは明らかに
賤
(
しず
)
が
伏屋
(
ふせや
)
の最も凡庸なる者の生活であって、和歌にはすでに見離され、俳諧はなおその客観の情趣を、取り上げてあわれと
詠
(
なが
)
めているのであった。
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
雌
(
つま
)
の花瀬は最前より、物陰にありて
件
(
くだん
)
の様子を、残りなく
詠
(
なが
)
めゐしが。身は
軟弱
(
かよわ
)
き
雌犬
(
めいぬ
)
なり。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
▼ もっと見る
丸窓
(
まるまど
)
にうつる
松
(
まつ
)
のかげ、
幾夜
(
いくよ
)
詠
(
なが
)
めて
月
(
つき
)
も
闇
(
やみ
)
になるまゝにいと
子
(
こ
)
の
心
(
こゝろ
)
その
通
(
とほ
)
り、
打
(
うち
)
あけては
問
(
と
)
ひもならぬ、
隣
(
となり
)
の
人
(
ひと
)
の
素性
(
すじやう
)
聞
(
きゝ
)
たしと
思
(
おも
)
ふほど、
意地
(
いぢ
)
わろく
誰
(
た
)
れも
告
(
つ
)
げぬのか
夫
(
それ
)
ともに
知
(
し
)
らぬのか
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
定めしおれの
所業
(
しわざ
)
をば不審もして居たろうがまあ聞け、手前の母に別れてから二三日の間実は張り
詰
(
つめ
)
た心も恋には
緩
(
ゆる
)
んで、
夜深
(
よふか
)
に一人月を
詠
(
なが
)
めては人しらぬ露
窄
(
せま
)
き
袖
(
そで
)
にあまる陣頭の
淋
(
さび
)
しさ
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
人の花と
詠
(
なが
)
めさせんよりはと無分別を起し、曾根崎の途中でその女を一刀に斬り殺し麦飯屋の
簀
(
す
)
の
子
(
こ
)
下に隠れたが、翌夕腹へって這い出で食を乞う所を召し捕られた(『伝奇作書』初篇上)。
十二支考:11 鼠に関する民俗と信念
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
その
古
(
かみ
)
、神功皇后
韓国
(
からくに
)
をことむけたまひ、新羅の王が献りし貢の宝を積みのせたる八十艘の
楫
(
かぢ
)
を連ねてこの海に浮べるを憶ひおこし、はしなくも離れ小島の秋かぜに荻の花の吹きちるを
詠
(
なが
)
むる身は
松浦あがた
(新字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
拔
(
ぬい
)
て
詠
(
なが
)
むるに是も亦違もなき天下
三品
(
さんぴん
)
の短刀なりと拜見し
畢
(
をは
)
りて大膳に
戻
(
もど
)
し成程御證據の二品は慥なれ共天一坊殿に於ては
僞物
(
にせもの
)
に相違なしといふ
此時
(
このとき
)
天忠席を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
梓が上京して後東京の地において
可懐
(
なつかし
)
いのは湯島であった。湯島もその
見晴
(
みはらし
)
の鉄の欄干に
凭
(
よ
)
って、升形の家が取囲んでいる天神下の一
廓
(
かく
)
を
詠
(
なが
)
めるのが最も多く可懐しかった。
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
瓶
(
かめ
)
に
揷
(
さ
)
す花見ても知れおしなべてめづるは
捨
(
すつ
)
る初めなりけり」という歌の心は、
詠
(
なが
)
めは誠にどうも
総々
(
ふさ/\
)
とした此の牡丹は何うだい、
宜
(
い
)
いねえ水を上げたところは、と珍らしがって居りますが
松と藤芸妓の替紋
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
小簾
(
をす
)
のすきかげ隔てといへば、一重ばかりも
疾
(
や
)
ましきを、此処十町の間に人目の関きびしく成れば、頃は木がらしの風に付けても、散りかふ紅葉のさま浦山しく、行くは
何処
(
どこ
)
までと遠く
詠
(
なが
)
むれば
雪の日
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
見廻し
拔放
(
ぬきはな
)
し
元末
(
もとすゑ
)
倩々
(
つく/″\
)
打
詠
(
なが
)
め是ぞ此身の
消
(
き
)
えて
行
(
ゆ
)
く
露
(
つゆ
)
の
白刄
(
しらは
)
と成けるが
義理
(
ぎり
)
有
(
ある
)
養父
(
やうふ
)
や
忠々敷
(
まめ/\しき
)
那
(
あ
)
の久八を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
夫
(
それ
)
で
宜
(
よ
)
けれど
彼
(
あ
)
れほどまでに
思
(
おぼ
)
しめし
入
(
い
)
れたもの
左
(
さ
)
らばと
云
(
い
)
ひて
斷念
(
あきらめ
)
のつく
筈
(
はづ
)
なし
我身
(
わがみ
)
の
願
(
ねが
)
ひが
叶
(
かな
)
へばとて
現在
(
げんざい
)
お
心
(
こゝろ
)
知
(
し
)
りながら
夫
(
それ
)
もつらし
是
(
こ
)
れも
憂
(
う
)
しと
迷
(
まよ
)
ひに
心
(
こゝろ
)
も
夕暮
(
ゆふぐれ
)
の
空
(
そら
)
お
八重
(
やへ
)
つく/″\
詠
(
なが
)
むれば
明日
(
あす
)
も
晴日
(
はれひ
)
か
西
(
にし
)
の
方
(
かた
)
のみ
紅
(
くれな
)
ゐの
雲
(
くも
)
たな
引
(
び
)
きぬ
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
詠
常用漢字
中学
部首:⾔
12画
“詠”を含む語句
朗詠
御詠歌
歌詠
詠草
御詠
乞食者詠
自去何郎無好詠
諷詠
詠歎
詠嘆
詠歌
吟詠
題詠
朗詠集
詠進
詠唱曲
長秋詠藻
詠懐
詠楼
詠巻
...