“幾夜”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いくよ90.0%
いくばん5.0%
いくよさ5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ええ、いい加減にやりましょう。——この一夜ひとよと女が云う。一夜? と男がきく。一と限るはつれなし、幾夜いくよを重ねてこそと云う」
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
なあ、武どん、あんまいふいじゃからおまえもびっくいするなもっともっごあすがの、わたしはもうこれまで幾夜いくばんも幾晩も考えた上の話じゃ、そんつもいで聞いてたもらんといけませんぞ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
あいつを聞かせられると、ピグミーはこの頭がハネ切れてしまいそうです。そこでその夜もびっくり敗亡、すごすごと引返すこと幾夜いくよさ
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)