“いくよ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
幾夜58.1%
幾代25.8%
幾世12.9%
十日3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それ故私は幾夜いくよも眠られなかつた程煩悶したに係らず、とう/\其の看護婦に對しては、自分の心中を打明け得ずに退院してしまつた。
歓楽 (旧字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)
隣の家——それは幾代いくよという待合になっている二階座敷の話声はなしごえが手に取るように聞えて来るのに、ふと耳を傾けた。
夏すがた (新字新仮名) / 永井荷風(著)
こゝ長門國ながとのくに阿武郡あふのごほりはぎは江戸より路程みちのり二百七十里三十六萬五千ごく毛利家の城下にてことにぎはしき土地なり其傍そのかたはらに淵瀬ふちせといふ處ありむかし此處このところはぎの長者といふありしが幾世いくよ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
うきねの十日いくよ、燈臺のうつけたる眼は顧みず。