“歌詠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うたよ57.1%
うたよみ42.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
紹巴じょうはは来ておるか。……なに、もうくに登って待っておるとか。いや、それは満足。そして都の歌詠うたよみたちも、幾名か連れて来ておろうな」
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
当年二十四歳の男で歌詠うたよみである。こういうとあまり出し抜けで人の驚くのも無理はない。十年病に臥して妻というものはもちろん妻らしいものも無かった先生に子のあろう筈がない。
正岡子規君 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
(そうだ、勝山さん煽いでお上げ、)とお夏がただちに命を奉ぜぬのを、歌詠うたよみの大人は寛仁大度、柔かに教えるがごとく仰せられる。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
こゝに於て花魁の何うも……実に取敢とりあえず即答の御返歌になるてえのは、大概の歌詠うたよみでも出来んことでございますのに、花魁は歌嚢うたぶくろ俳諧嚢何んでも天稟てんぴん備わった佳人かじんなんで