“うたよ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
歌詠80.0%
和歌詠20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
などと、日ごろの歌詠うたよみ癖は、口をついて出たが、ついに石山寺の同勢へは落ち合えなかった。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
うわべは歌詠うたよみの法師か、きらくな雲水と見せかけてこころはゆだんもすきもなく、武田伊那丸たけだいなまるのあとをたずねて、きょうは東、あすは南と、血眼ちまなこの旅をつづけている加賀見忍剣かがみにんけん
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
見つけてはいけない。わしなどは、いわゆる和歌詠うたよみの風流僧にとどまるのだから、そうした心境こころに、小さい安住を見つけているのじゃ。やはり、おもとの今のもだえのほうが尊い——
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)