“題詠”の読み方と例文
読み方割合
だいえい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは弓町に住む浪人者で、同じ道に親しむ、青年武士——ツイ先刻まで、同じ俳筵はいえんに膝を交へて、題詠だいえいを競つた仲ではありませんか。
すでに一じんの薪となるべきを、幸にしる者にあひひて死灰しくわいをのがれ、韻客ゐんかくため題詠だいえい美言びげんをうけたるのみならず、つひには 椎谷侯しひやこうあいほうじて身を宝庫ほうこに安んじ
また、ふと見ればかたわらの白壁には、あまたの遊子酔客が、それぞれここに興を書きのこした題詠だいえいが見える。彼もまたつい、備え付けの筆をとって、次の章句を書きとどめた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)