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朗詠集
いつはりなき
世なりせばいかばかり人の
言の
葉うれしからまじとは
朗詠集文詞の
部にも
出てよく人情に
適ひたる歌なれども
左右人世の欲情は免かれ
難くして
僞り
飾る事のなきにもあらず
然ば元祿の頃
大坂天滿橋の邊に與市と云者あり未だ若年にして
陽には
侠客風俗を
大納言
公任卿が
朗詠集に入れられたる菅家の詩に「送
ルハレ春
ヲ不
レ用
ヒレ動
スコトヲ二舟車
ヲ一唯別
ル三残鴬
ト与
トニ二落花
一若使
シテ二韶光
ヲ一知
ラシメバ二我
ガ意
ヲ一今𫕟旅宿在
ン二詩家
ニ一」此御作は 延喜帝いまだ
東宮たりし時
令旨ありて
一時の間に十首の詩を
大納言
公任卿が
朗詠集に入れられたる菅家の詩に「送
ルハレ春
ヲ不
レ用
ヒレ動
スコトヲ二舟車
ヲ一唯別
ル三残鴬
ト与
トニ二落花
一若使
シテ二韶光
ヲ一知
ラシメバ二我
ガ意
ヲ一今𫕟旅宿在
ン二詩家
ニ一」此御作は 延喜帝いまだ
東宮たりし時
令旨ありて
一時の間に十首の詩を