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長
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なが
ふりがな文庫
“
長
(
なが
)” の例文
然
(
しか
)
れども
別
(
べつ
)
に
社界
(
しやかい
)
の
大弊根
(
たいへいこん
)
の
長
(
なが
)
く
存
(
そん
)
するありて、
壯年有爲
(
そうねんゆうい
)
の
士
(
し
)
をして
徃々
(
おう/\
)
にして
熱火
(
ねつくわ
)
を
踏
(
ふ
)
み
焔柱
(
ゑんちう
)
を
抱
(
いだ
)
くの
苦慘
(
くさん
)
を
快
(
こゝろよし
)
とせしむる
事
(
こと
)
あり。
罪と罰(内田不知庵訳)
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
「ほんとうに
髪
(
かみ
)
の
毛
(
け
)
が
長
(
なが
)
くおなりだこと。せめてもう二、三
年
(
ねん
)
長生
(
ながい
)
きをして、あなたのすっかり
大人
(
おとな
)
になったところを
見
(
み
)
たかった。」
鉢かつぎ
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
皮肉を云はれながらも、
所天
(
をつと
)
がいつに無く多少のうち解けを見せるのが、千代子には嬉しかつたらしい、で、
長
(
なが
)
ツ
尻
(
ちり
)
をしてゐたので
泡鳴五部作:01 発展
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
みみずは、
思
(
おも
)
いきり
息
(
いき
)
を
長
(
なが
)
く
引
(
ひ
)
いて、ジーイ、ジーイ、といい、かえるは、
太
(
ふと
)
く、
短
(
みじか
)
く、コロ、コロ、といって、うたっていました。
春の真昼
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ところが、その
後
(
ご
)
多分
(
たぶん
)
朝鮮
(
ちようせん
)
支那
(
しな
)
の
風
(
ふう
)
が
傳
(
つた
)
はつたのでありませうが、
横
(
よこ
)
からはひる
長
(
なが
)
い
石
(
いし
)
の
部屋
(
へや
)
が
塚
(
つか
)
の
中
(
なか
)
に
造
(
つく
)
られることになりました。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
▼ もっと見る
品
(
ひん
)
よしと
喜
(
よろ
)
こぶ
人
(
ひと
)
ありけり十九といへど
深窓
(
しんそう
)
の
育
(
そだ
)
ちは
室咲
(
むろざ
)
きも
同
(
おな
)
じこと
世
(
よ
)
の
風
(
かぜ
)
知
(
し
)
らねど
松風
(
まつ ぜ
)
の
響
(
ひゞ
)
きは
通
(
かよ
)
ふ
瓜琴
(
つまごと
)
のしらべに
長
(
なが
)
き
春日
(
はるび
)
を
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
裾野
(
すその
)
の
煙
(
けむり
)
長
(
なが
)
く
靡
(
なび
)
き、
小松原
(
こまつばら
)
の
靄
(
もや
)
廣
(
ひろ
)
く
流
(
なが
)
れて、
夕暮
(
ゆふぐれ
)
の
幕
(
まく
)
更
(
さら
)
に
富士山
(
ふじさん
)
に
開
(
ひら
)
く
時
(
とき
)
、
其
(
そ
)
の
白妙
(
しろたへ
)
を
仰
(
あふ
)
ぐなる
前髮
(
まへがみ
)
清
(
きよ
)
き
夫人
(
ふじん
)
あり。
肘
(
ひぢ
)
を
輕
(
かる
)
く
窓
(
まど
)
に
凭
(
よ
)
る。
婦人十一題
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
二号
(
にがう
)
活字
(
くわつじ
)
の
広告
(
くわうこく
)
で
披露
(
ひろう
)
さるゝ
外
(
ほか
)
は
何
(
なん
)
の
慾
(
よく
)
もなき
気楽
(
きらく
)
三
昧
(
まい
)
、あツたら
老先
(
おひさき
)
の
長
(
なが
)
い
青年
(
せいねん
)
男女
(
なんによ
)
を
堕落
(
だらく
)
せしむる事は
露
(
つゆ
)
思
(
おも
)
はずして
筆費
(
ふでづひ
)
え
紙費
(
かみづひ
)
え
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
そこで
天皇
(
てんのう
)
は
大勢
(
おほぜい
)
の
家來
(
けらい
)
たちをおつれになりその
長
(
なが
)
い/\
丸木橋
(
まるきばし
)
の
上
(
うへ
)
をお
渡
(
わた
)
りになつたといふことが、
日本書紀
(
につぽんしよき
)
といふ
本
(
ほん
)
に
出
(
で
)
てゐます。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
くど/\と
長
(
なが
)
たらしい
事
(
こと
)
を
書
(
か
)
いた
手紙
(
てがみ
)
よりか『
御返事
(
ごへんじ
)
を
待
(
ま
)
つて
居
(
を
)
ります』の
葉書
(
はがき
)
の方が、
遙
(
はる
)
かに
君
(
きみ
)
の
胸
(
むね
)
をゑぐる
力
(
ちから
)
を
持
(
も
)
つてゐたんだね。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
打製石斧
打製石斧
(
だせいせきふ
)
は
通例
(
つうれい
)
長
(
なが
)
さ三寸計りにして、
其形状
(
そのけいぜう
)
は長方形、橢圓形、分銅形等なり。
刄
(
は
)
は一端に在る事有り、
兩端
(
れうたん
)
に在る事有り。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
下
(
した
)
を
見
(
み
)
ると
驚
(
おどろ
)
く
程
(
ほど
)
首
(
くび
)
が
長
(
なが
)
くなつて
居
(
ゐ
)
て、
宛
(
まる
)
でそれは、
遙
(
はる
)
か
眼下
(
がんか
)
に
横
(
よこ
)
たはれる
深緑
(
しんりよく
)
の
木
(
こ
)
の
葉
(
は
)
の
海
(
うみ
)
から
抽
(
ぬ
)
き
出
(
で
)
て
居
(
ゐ
)
る
莖
(
くき
)
のやうに
見
(
み
)
えました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
長
(
なが
)
い
間
(
あひだ
)
外国を旅行して
歩
(
ある
)
いた
兄妹
(
きようだい
)
の画が沢山ある。双方共同じ姓で、しかも一つ
所
(
ところ
)
に
並
(
なら
)
べて掛けてある。美禰子は其一枚の前に
留
(
とま
)
つた。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
一
其方儀
(
そのほうぎ
)
先達
(
さきだっ
)
て
長
(
なが
)
の
暇
(
いとま
)
差遣
(
さしつか
)
わし
候処
(
そうろうところ
)
以後心掛も宜しく
依
(
よっ
)
て
此度
(
このたび
)
新地
(
しんち
)
二百石に召し返され馬廻り役
被仰付候旨
(
おおせつけられそうろうむね
)
被仰出候事
(
おおせいだされそうろうこと
)
重 役 判
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
少
(
すこ
)
し
懷
(
ふところ
)
が
窮屈
(
きうくつ
)
でなくなつてからは
長
(
なが
)
い
夜
(
よ
)
の
休憇時間
(
きうけいじかん
)
には
滅多
(
めつた
)
に
繩
(
なは
)
を
綯
(
な
)
ふこともなく
風呂
(
ふろ
)
に
行
(
い
)
つては
能
(
よ
)
く
噺
(
はなし
)
をしながら
出殼
(
でがら
)
の
茶
(
ちや
)
を
啜
(
すゝ
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
お
爺
(
じい
)
さんは
子供
(
こども
)
のように
喜
(
よろこ
)
んで、
長
(
なが
)
い
顔
(
かお
)
をいっそう
長
(
なが
)
くして、あは、あは、と
笑
(
わら
)
った。
僕
(
ぼく
)
たちもいっしょに
笑
(
わら
)
い
出
(
だ
)
してしまった。
ごんごろ鐘
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
“大増”は、うけついで、昭和二十年三月、空襲で、浅草寺とともに焼けるまで、
長
(
なが
)
の年月、変転つねなき時代とよくたたかいつづけた。
浅草風土記
(新字新仮名)
/
久保田万太郎
(著)
少
(
すこ
)
しも
長
(
なが
)
く、おせんを
引
(
ひ
)
き
止
(
と
)
めておきたい
人情
(
にんじょう
)
が、
互
(
たがい
)
の
口
(
くち
)
を
益々
(
ますます
)
軽
(
かる
)
くして、まるく
囲
(
かこ
)
んだ
人垣
(
ひとがき
)
は、
容易
(
ようい
)
に
解
(
と
)
けそうにもなかった。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
『お
別
(
わか
)
れしてから
随分
(
ずいぶん
)
長
(
なが
)
い
歳月
(
としつき
)
を
経
(
へ
)
ましたが、
図
(
はか
)
らずも
今
(
いま
)
ここでお
目
(
め
)
にかかることができまして、
心
(
こころ
)
から
嬉
(
うれ
)
しうございます。』
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「旦那様、亭主が
長
(
なが
)
の
病
(
わづら
)
ひで
食物
(
たべもの
)
さへ咽喉を通らなくなつて
居
(
を
)
ります。
可哀
(
かあい
)
さうだと
思召
(
おぼしめ
)
して、一度診てやつて下さいませ。」
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
早めて
歩行
(
あゆめ
)
ども夏の夜の
更
(
ふけ
)
易
(
やす
)
く早
五時過
(
いつゝすぎ
)
とも成し頃名に聞えたる坂東太郎の
川波
(
かはなみ
)
音高く
岸邊
(
きしべ
)
に
戰
(
そよ
)
ぐ
蘆
(
あし
)
茅
(
かや
)
は
人丈
(
ひとたけ
)
よりも高々と
生茂
(
おひしげ
)
り
最
(
いと
)
長
(
なが
)
き
堤
(
つゝみ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
霧
(
きり
)
の
深
(
ふか
)
い六
月
(
ぐわつ
)
の
夜
(
よる
)
だつた。
丁度
(
ちやうど
)
N
原
(
はら
)
へ
出張演習
(
しゆつちやうえんしふ
)
の
途上
(
とじやう
)
のことで、
長
(
なが
)
い四
列
(
れつ
)
縱隊
(
じうたい
)
を
作
(
つく
)
つた
我我
(
われわれ
)
のA
歩兵
(
ほへい
)
聯隊
(
れんたい
)
はC
街道
(
かいだう
)
を
北
(
きた
)
へ
北
(
きた
)
へと
行進
(
かうしん
)
してゐた。
一兵卒と銃
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
その
畜生
(
ちくしやう
)
に
落
(
おと
)
されるとは、
何
(
なに
)
かの
因縁
(
いんえん
)
に
違
(
ちが
)
ひございません。それは
石橋
(
いしばし
)
の
少
(
すこ
)
し
先
(
さき
)
に、
長
(
なが
)
い
端綱
(
はづな
)
を
引
(
ひ
)
いた
儘
(
まま
)
、
路
(
みち
)
ばたの
青芒
(
あをすすき
)
を
食
(
く
)
つて
居
(
を
)
りました。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
伝蔵も
長
(
なが
)
の
暇
(
いとま
)
となるべきであったが、六年も勤め通した者でもあり、小才覚もあって何かの役にも立つので、これはそのままに残して置いた。
半七捕物帳:61 吉良の脇指
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
そこで
峠
(
たうげ
)
の
方
(
はう
)
から
清水
(
しみづ
)
を
引
(
ひ
)
いて、それを
溜
(
た
)
める
塲所
(
ばしよ
)
が
造
(
つく
)
つてあつたのです。
何
(
なん
)
といふ
好
(
よ
)
い
清水
(
しみづ
)
が
長
(
なが
)
い
樋
(
とひ
)
を
通
(
とほ
)
つて、どん/\
流
(
なが
)
れて
來
(
き
)
ましたらう。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
小田原
(
をだはら
)
は
街
(
まち
)
まで
長
(
なが
)
い
其
(
その
)
入口
(
いりぐち
)
まで
來
(
く
)
ると
細雨
(
こさめ
)
が
降
(
ふ
)
りだしたが、それも
降
(
ふ
)
りみ
降
(
ふ
)
らずみたいした
事
(
こと
)
もなく
人車鐵道
(
じんしやてつだう
)
の
發車點
(
はつしやてん
)
へ
着
(
つ
)
いたのが
午後
(
ごゝ
)
の
何時
(
なんじ
)
。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
此學校
(
このがつこう
)
の
敷地
(
しきち
)
は、
數年前
(
すうねんぜん
)
に
水田
(
すいでん
)
を
埋立
(
うめた
)
てゝ
作
(
つく
)
られたものであつて、
南北
(
なんぼく
)
に
長
(
なが
)
き
水田
(
すいでん
)
の
一區域
(
いちくいき
)
の
中
(
なか
)
に、
半島
(
はんとう
)
の
形
(
かたち
)
をなして
西
(
にし
)
から
東
(
ひがし
)
へ
突出
(
とつしゆつ
)
してゐた。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
今日
(
こんにち
)
、
世界
(
せかい
)
で
最大
(
さいだい
)
な
船
(
ふね
)
は
長
(
なが
)
さ二百三十ヤード、
即
(
すなは
)
ち
町
(
ちやう
)
にして二
町
(
ちやう
)
を
超
(
こ
)
ゆるものもある、
本船
(
ほんせん
)
の
如
(
ごと
)
きも
其
(
その
)
一で、
競走
(
レース
)
は
前部甲板
(
ぜんぶかんぱん
)
から
後部甲板
(
こうぶかんぱん
)
へと
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
之も心理と氣息とを連ねて處理するところに其の術の核心は存すると思はれる。所謂「おきなが」は單に
氣息
(
いき
)
長
(
なが
)
のみとしては面白味は幾分かを失ふ。
努力論
(旧字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
このことは
長
(
なが
)
く
申
(
まを
)
さずとも、
柳田先生
(
やなぎだせんせい
)
のお
話
(
はなし
)
でゝも、おわかりになることゝおもひますから、
私
(
わたし
)
の
分擔
(
ぶんたん
)
に、
關係
(
かんけい
)
の
深
(
ふか
)
いところばかりでやめておきます。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
少
(
すこ
)
し
間
(
ま
)
をおいてから、R
国
(
こく
)
婦人
(
ふじん
)
が一
人
(
り
)
起
(
た
)
つて、やゝ
長
(
なが
)
い
叙事的歌詞
(
じよじてきかし
)
のやうなものを、
多少
(
たせう
)
の
科
(
しぐさ
)
を
交
(
まじ
)
へて
演
(
えん
)
じ
出
(
だ
)
した。
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
その
中
(
うち
)
で
晩酌
(
ばんしゃく
)
を欠かした事のない酒好きではあったけれど、極めて律義者で、十何年という
長
(
なが
)
の月日を、恐らく一日も欠勤せずに通した様な男であった。
毒草
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
今
初
(
はじ
)
めてつく/″\とそれを見れば、
長
(
なが
)
い顏、
丸
(
まる
)
い顏、眼のつツたのや
口
(
くち
)
の大きいのと、さまざまなうちにも、おしなべてみんなが
年
(
とし
)
を
取
(
と
)
りましたこと。
冬を迎へようとして
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
これ以上生き
長
(
なが
)
らえていると、賭博の研究で次第に消耗してしまう。そんな死に方では死にきれなくなったんだ。
黒い手帳
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
百樹
(
もゝき
)
曰
(
いはく
)
、
余
(
よ
)
丁酉の夏
北越
(
ほくゑつ
)
に遊びて塩沢に在し時、近村に地芝居ありと
聞
(
きゝ
)
て京水と
倶
(
とも
)
に至りしに、寺の門の
傍
(
かたはら
)
に
杭
(
くひ
)
を
建
(
たて
)
て
横
(
よこ
)
に
長
(
なが
)
き
行燈
(
あんどん
)
あり、是に
題
(
だい
)
して
曰
(
いはく
)
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
兎
(
うさぎ
)
は、はつと
思
(
おも
)
ひました。そしてみんなの
耳
(
みゝ
)
をみました。それから
自分
(
じぶん
)
のを
手
(
て
)
で
觸
(
さは
)
つてみました。なるほど
長
(
なが
)
い!
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
あれは
卵
(
たまご
)
の
中
(
なか
)
にあまり
長
(
なが
)
く
入
(
はい
)
っておりましたせいで、からだつきが
普通
(
なみ
)
に
出来上
(
できあが
)
らなかったのでございます。
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
いでや
新身
(
あらみ
)
の切れ味見せて、逆縁の
引導
(
いんどう
)
渡し
呉
(
く
)
れむと
陣太刀
(
じんだち
)
長
(
なが
)
やかに抜き放ち、青眼に構へて
足法
(
そくほう
)
乱さず、
切尖
(
きっさき
)
するどく詰め寄り来る。虹汀何とか思ひけむ。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
また
日向
(
ひむか
)
の
泉
(
いづみ
)
の
長
(
なが
)
比賣に娶ひて、生みませる御子、大
羽江
(
はえ
)
の
王
(
みこ
)
、次に
小羽江
(
をはえ
)
の王、次に
檣日
(
はたび
)
の
若
(
わか
)
郎女三柱。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
朝
(
あさ
)
須原峠の
嶮
(
けん
)
を
登
(
のぼ
)
る、
偶々
(
たま/\
)
行者三人の
来
(
きた
)
るに
逢
(
あ
)
ふ、身には幾日か
風雨
(
ふうう
)
に
晒
(
さら
)
されて
汚
(
けが
)
れたる白衣を
着
(
ちやく
)
し、
肩
(
かた
)
には
長
(
なが
)
き
珠数
(
じゆづ
)
を
懸垂
(
けんすゐ
)
し、三個の
鈴声
(
れいせい
)
歩
(
ほ
)
に従ふて
響
(
ひび
)
き
来
(
きた
)
る
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
優
(
やさ
)
しい
言葉
(
ことば
)
が、やがて一
尺
(
しやく
)
もあらうかと
思
(
おも
)
はるゝほどに
長
(
なが
)
く
大
(
おほ
)
きな
髻
(
たぶさ
)
を
載
(
の
)
せた
頭
(
あたま
)
のてツぺんから
出
(
で
)
た。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
ヂュリ
息
(
いき
)
が
切
(
き
)
れて
言
(
い
)
はれぬと
言
(
い
)
やる
程
(
ほど
)
なら、
息
(
いき
)
は
切
(
き
)
れてゐぬ
筈
(
はず
)
ぢゃ。
何
(
なん
)
のかのと
言譯
(
いひわけ
)
してゐやるのが
肝腎
(
かんじん
)
の
一言
(
ひとこと
)
より
長
(
なが
)
いわいの。これ、
吉
(
きつ
)
か、
凶
(
きょう
)
か?
速
(
はや
)
う
言
(
い
)
や。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
老先生は
長
(
なが
)
のいたつき、後妻のお
蓮
(
れん
)
さまという
大年増
(
おおどしま
)
が、師範代
峰丹波
(
みねたんば
)
とぐるになって、今いい気に品川まで乗りこんできている源三郎を、なんとかしてしりぞけ
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
若
(
も
)
しや
哀
(
あは
)
れな勞働者は其の唄の
終
(
をは
)
らぬ
中
(
うち
)
、
惡魔
(
あくま
)
のやうな機械の
運轉
(
うんてん
)
の
渦中
(
くわちう
)
に
身躰
(
からだ
)
を
卷込
(
まきこ
)
まれて、唄の
文句
(
もんく
)
の其の
通
(
とほ
)
り、
長
(
なが
)
くもない
生涯
(
しようがい
)
の
終
(
をはり
)
を
告
(
つ
)
げたのではあるまいか。
虚弱
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
月
(
つき
)
の
都
(
みやこ
)
の
父母
(
ちゝはゝ
)
は
少
(
すこ
)
しの
間
(
あひだ
)
といつて、
私
(
わたし
)
をこの
國
(
くに
)
によこされたのですが、もう
長
(
なが
)
い
年月
(
としつき
)
がたちました。
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
其所
(
そこ
)
で、
入口
(
いりくち
)
を
入
(
い
)
ると、
其所
(
そこ
)
の
横幅
(
よこはゞ
)
が九
尺
(
しやく
)
四
寸
(
すん
)
ある。それから
突當
(
つきあた
)
りの
奧壁
(
おくかべ
)
まで一
丈
(
ぢやう
)
四
尺
(
しやく
)
の
長
(
なが
)
さがある。
奧壁
(
おくかべ
)
の
處
(
ところ
)
の
横幅
(
よこはゞ
)
は、
入口
(
いりくち
)
より
少
(
すこ
)
しく
延
(
の
)
びて一
丈
(
ぢやう
)
一
尺
(
しやく
)
五
寸
(
すん
)
ある。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
成
(
なる
)
る
程
(
ほど
)
外部
(
ぐわいぶ
)
から
其
(
そ
)
の
人
(
ひと
)
の
生活状態
(
せいくわつじやうたい
)
を
見
(
み
)
ると
至極
(
しごく
)
景氣
(
けいき
)
の
好
(
い
)
いやうに
見
(
み
)
えるけれども
其状態
(
そのじやうたい
)
がどれだけ
續
(
つゞ
)
くかと
云
(
い
)
ふことを
考
(
かんが
)
へて
見
(
み
)
ると、
到底
(
たうてい
)
長
(
なが
)
く
續
(
つゞ
)
き
得
(
う
)
るものではない。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
長
(
なが
)
い
羽根
(
はね
)
のついた帽子、袋とか籠とかを腕にして、
齡
(
とし
)
をとつてゐたさうだが、それは、およそ私の友達が死ぬまでもしさうにもなく、想像にもさうは思はれない姿だつた。
あるとき
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
「こんな石をけずるなんて、
人間
(
にんげん
)
にできるものか。いくらよしむらのように
気
(
き
)
が
長
(
なが
)
くても。」
ラクダイ横町
(新字新仮名)
/
岡本良雄
(著)
が、パトラッシュはききません。毎朝、起きると、彼はちゃんと梶棒のところへ行っています。そして、今まで
長
(
なが
)
の年月通い慣れたその野道を、雪を蹴って、進むのでした。
フランダースの犬
(新字新仮名)
/
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー
(著)
長
常用漢字
小2
部首:⾧
8画
“長”を含む語句
長椅子
成長
生長
長老
身長
船長
長閑
年長
長生
村長
長刀
酋長
長男
長座
長病
年長者
長者
長夜
長髯
長尻
...