“長尻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ながっちり36.4%
ながじり27.3%
ながちり18.2%
ながしり9.1%
ながつちり9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
したがって一番よく出入した訳であったが、私という男は悪い癖で、カフェに入るとどうも長尻ながっちりになる。
D坂の殺人事件 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
長尻ながじりにつられて彼も酔った。そのうちに二度かわやへ立ったが、急に、兄の張粛は帰るといって出て行った。間もなく、入れ代りに、成都の兵がどやどやと入ってきた。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あの長尻ながちりだから、さあ又還らない、さうして何か所思おもはくでも有つたんでせうよ、何だか知らないけれど、その晩に限つて無闇むやみとお酒をしひるんでさ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
父には晩酌ばんしゃく囲碁のお相手、私には其頃出来た鉄道馬車の絵なぞをかき、母には又、海老蔵えびぞう田之助たのすけの話をして、更渡ふけわたるまでの長尻ながしりに下女を泣かした父が役所の下役
(新字新仮名) / 永井荷風(著)
「俺達が長尻ながつちりなんで、下女が立てた禁呪まじなひぢやないか」