長尻ながちり)” の例文
あの長尻ながちりだから、さあ又還らない、さうして何か所思おもはくでも有つたんでせうよ、何だか知らないけれど、その晩に限つて無闇むやみとお酒をしひるんでさ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
や、今度は長尻ながちり長左衛門じゃぞ。奥方、農産会に出た、大糸瓜の事ではない、はッはッはッ。(出てく。)
錦染滝白糸:――其一幕―― (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
実は、婆々ばばどのの言うことに——やや親仁おやじどのや、ぬしは信濃国東筑摩郡松本中での長尻ながちりぞい……というて奥方、農産会に出た糸瓜へちまではござらぬぞ。三杯飲めば一時いっときじゃ。今の時間ときで二時間かかる。
錦染滝白糸:――其一幕―― (新字新仮名) / 泉鏡花(著)