彼方此方おちこち)” の例文
そして夜に入ると、不気味さはいや増して、地獄の火みたいな赤い光が、五月の闇の彼方此方おちこちつづり出された。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)