“桂木”の読み方と例文
読み方割合
かつらぎ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ほしいのは——もしか出来たら——偐紫にせむらさき源氏雛げんじびな、姿も国貞くにさだ錦絵にしきえぐらいな、花桐はなぎりを第一に、ふじかた、紫、黄昏たそがれ桂木かつらぎ、桂木は人も知った朧月夜おぼろづきよの事である。
雛がたり (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
暖かくかなしい心持をいだいて帰った雪の途中で出来上った小説「雪の日」は、その翌年に発表された。十六になる薄井うすいの一人娘おたまが、桂木かつらぎ一郎という教師と家出をしたというのが筋である。
樋口一葉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)