“かつらぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カツラギ
語句割合
葛城86.8%
桂木5.3%
葛木5.3%
桂樹2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
搦手からめては紀伊、葛城かつらぎ山脈などの山波をようし、いたるところの前哨陣地から金剛の山ふところまで、数十の城砦じょうさいを配していたことになる。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
暖かくかなしい心持をいだいて帰った雪の途中で出来上った小説「雪の日」は、その翌年に発表された。十六になる薄井うすいの一人娘おたまが、桂木かつらぎ一郎という教師と家出をしたというのが筋である。
樋口一葉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
葛木かつらぎさん。」
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
眉が意気で、口許に情がこもって、きりりとしながら、ちょっとお転婆に片褄かたづまの緋の紋縮緬もんちりめんの崩れたなまめかしさは、田舎源氏の——名も通う——桂樹かつらぎという風がある。
怨霊借用 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)