薄井うすい)” の例文
暖かくかなしい心持をいだいて帰った雪の途中で出来上った小説「雪の日」は、その翌年に発表された。十六になる薄井うすいの一人娘おたまが、桂木かつらぎ一郎という教師と家出をしたというのが筋である。
樋口一葉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)