“御坊塚”の読み方と例文
読み方割合
おんぼうづか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さるにても、御坊塚おんぼうづかのこの本陣も昼の一頃ひところにくらべると、何と、寥々りょうりょうたる松風の声ばかりではあると、彼は、憮然ぶぜんとして見まわした。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一面、御坊塚おんぼうづかに本陣をおいていた明智光秀は、く天王山へさし向けた松田太郎左衛門の討死、またその部隊の全面的な敗退を聞いて
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
光秀は意に介するなく、久我畷くがなわてをすすみ、味方の勝龍寺城には入らず、わざとそこから西南方約五、六町ほどの御坊塚おんぼうづかに本陣をさだめた。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)