“久我畷”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くがなわて50.0%
こがなわて50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
光秀は意に介するなく、久我畷くがなわてをすすみ、味方の勝龍寺城には入らず、わざとそこから西南方約五、六町ほどの御坊塚おんぼうづかに本陣をさだめた。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ゆるい傾斜の下は、畑と野面のづらへつづいている。東は久我畷くがなわて、北は山岳、西は円明寺川まで一眸いちぼうの戦場もいまは青い星のまたたきと、一色の闇のみであった。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すでに下流の久我畷こがなわてやら淀方面では、終日、敵へいどむ本軍のたけびがしていたが、彼は、やがて赤々と沈む陽をただ見ていた。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
附近は、久我畷こがなわてにちかい野で泥田が多く、地理にくらい東軍は、大混乱におちいった。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)