“久我鎮子”の読み方と例文
読み方割合
くがしずこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
久我鎮子くがしずこが提示した六こまの黙示図は、凄惨冷酷な内容を蔵しながらも、外観はきわめて古拙な線で、しごく飄逸ユーモラスな形にかれていた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
それからこのへやで介抱することになって、図書掛りの久我鎮子くがしずこと給仕長の川那部易介かわなべえきすけが徹宵附添っていたのだが、十二時頃被害者が食べた洋橙オレンジの中に、青酸加里が仕込まれてあったのだよ。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
ねえそうでございましょう。これは久我鎮子くがしずこさんから伺ったことですけども、犯罪精神病理学者のクラフトエーヴィングは、ニイチェの言葉を引いて、天才の悖徳はいとく掠奪性を強調しております。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)