“ごほう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
御法42.9%
午砲21.4%
御報14.3%
五鳳7.1%
牛蒡7.1%
誤報7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御法ごほうによって男女ふたりとも、生きながらのさらし者となり、ふぐったむくいとはいえ、浮名うきなというには、あまりにもひどい人の目や指にとり巻かれている。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
轟然ごうぜんたる一発の午砲ごほうが響き渡りますと、それを合図にこの十人の狂人たちの中から、思いもかけぬスバラシイ心理遺伝の大惨劇が爆発致しまして、天下の耳目を聳動させると同時に
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「いや、足利には、天皇領もおざる、それの御報ごほうじも兼ねおかねば、二度の旅費たびついえをせねばなりませぬ」
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
宣帝せんてい五鳳ごほう二年のことだから、李陵が死んでからちょうど十八年めにあたる。李陵の子とあるだけで、名前は記されていない。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
下手しもてへ十歩ばかり下がった時、こう考えて、やにわに瀬のなかから、牛蒡ごほう抜きに掛かり鮎、囮鮎共に宙へ抜きあげた。
想い出 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
そこで先生のかなしい最期前後の出来事は、如何様どのような微細な事までも、世界中の新聞雑誌に掲載されて、色々の評判を惹起ひきおこしました。私は漏らさず其記事を見ました。無論誤報ごほう曲説きょくせつも多かったでしょう。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)