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午砲
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ごほう
ふりがな文庫
“
午砲
(
ごほう
)” の例文
千悔、万悔、
臍
(
ほぞ
)
を
噬
(
か
)
んでいる胸元を貫くような
午砲
(
ごほう
)
の
響
(
ひびき
)
。それと同時に「
御膳
(
ごぜん
)
で御座いますよ」。けれど、ほいきたと云ッて降りられもしない。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
轟然
(
ごうぜん
)
たる一発の
午砲
(
ごほう
)
が響き渡りますと、それを合図にこの十人の狂人たちの中から、思いもかけぬスバラシイ心理遺伝の大惨劇が爆発致しまして、天下の耳目を聳動させると同時に
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
ラスキンをほうり出して、浅草紙をまた膝の上へ置いたまま、うとうとしていた私の耳へ
午砲
(
ごほう
)
の音が響いて来た。私は飯を食うためにこのような空想を中止しなければならないのであった。
浅草紙
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
“午砲”の解説
午砲(ごほう、Time Gun、Noon-day Gun)とは時間を知らしめる(時報)ため撃つ大砲(空砲)のことである。日本では正午に撃つことが多かったため、正午の砲として午砲と称され、俗に「昼ドン」あるいは単に「ドン」と呼ばれた。初めて午砲を制度化したイギリスでは1日の間に数回撃つ例もあり、特に報時の回数、時間に決めは無い。午砲を撃った場所は午砲台もしくは午砲所と呼ばれた。
(出典:Wikipedia)
午
常用漢字
小2
部首:⼗
4画
砲
常用漢字
中学
部首:⽯
10画
“午”で始まる語句
午
午後
午飯
午前
午餐
午過
午睡
午頃
午食
午刻