“片贔屓”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かたひいき50.0%
かたびいき50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ふむ、その貴殿の父上であるが、その際仲裁をしようともせずに、黙っていたということでござる! いやいや藤井右門の説へ、片贔屓かたひいきをしたということでござる。拙者父より承った」
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
遣せしなり夫を不義者などと申ふらせし段不埓ふらち千萬なりと大いにしかられしゆゑ吾助は喜内の心を知らねば片贔屓かたひいきなる仕方しかたと深く喜内をうらみつゝ此返報このへんぱうは今に思ひ知すべしと爰に於て喜内を殺し恨みを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
自分は飛鳥山で大藏に恩になって居りますから、片贔屓かたびいきになるようでかえって当人のためにならんからと云って、ひかえ目にして居りますと、秋月の引立で御前体ごぜんてい執成とりなしを致しましたから
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「あら、片贔屓かたびいきを遊ばしてからに。」
誓之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)