“贔屓眼”の読み方と例文
読み方割合
ひいきめ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
交通整理の行き届いている事は、いくら贔屓眼ひいきめに見た所が、到底東京や大阪なぞの日本の都会の及ぶ所じゃない。
上海游記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
如何に贔屓眼ひいきめに見ても——いや此では田舎者扱いさるゝが当然だと、苦笑にがわらいして帰って来る始末。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
場所は色町いろまち、酒の上の口論、しかも朋輩ほうばいを討ち果したというのでは、どんな贔屓眼ひいきめに見ても弁護のみちがない。切腹の上にいえ断絶、菊地半九郎は当然その罪に落ちなければならなかった。
鳥辺山心中 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)