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贔屓眼
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ひいきめ
ふりがな文庫
“
贔屓眼
(
ひいきめ
)” の例文
交通整理の行き届いている事は、いくら
贔屓眼
(
ひいきめ
)
に見た所が、到底東京や大阪なぞの日本の都会の及ぶ所じゃない。
上海游記
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
如何に
贔屓眼
(
ひいきめ
)
に見ても——いや此では田舎者扱いさるゝが当然だと、
苦笑
(
にがわら
)
いして帰って来る始末。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
場所は
色町
(
いろまち
)
、酒の上の口論、しかも
朋輩
(
ほうばい
)
を討ち果したというのでは、どんな
贔屓眼
(
ひいきめ
)
に見ても弁護の
途
(
みち
)
がない。切腹の上に
家
(
いえ
)
断絶、菊地半九郎は当然その罪に落ちなければならなかった。
鳥辺山心中
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
けれどもいくら
贔屓眼
(
ひいきめ
)
に見ても、ナオミは恐らく二年生にも劣っているように思えました。どうも不思議だ、こんな筈はないのだがと思って、一度私はハリソン嬢を訪ねたことがありましたが
痴人の愛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
わたしはそれを
贔屓眼
(
ひいきめ
)
に見て、これはきっと音楽の素養によって若い女がわざと年寄りらしい声を作ったものか、あるいは菓子屋の職人が恐怖のあまりに、そんなふうに聞き誤まったのではないかと
世界怪談名作集:10 廃宅
(新字新仮名)
/
エルンスト・テオドーア・アマーデウス・ホフマン
(著)
▼ もっと見る
「
餓鬼聖霊会
(
がきしやうりやうゑ
)
を論ずる事」の如き、「寺僧病人問答の事」の如き、或は又「仏者と儒者
渡唐天神
(
とたうてんじん
)
を論ずる事」の如き、論理の筆を
弄
(
ろう
)
したるものは
如何
(
いか
)
に
贔屓眼
(
ひいきめ
)
に見るにせよ
案頭の書
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
その
恰好
(
かっこう
)
は
贔屓眼
(
ひいきめ
)
に見ても、大川の水へ没するよりは、
蚊帳
(
かや
)
へはいるのに適当していた。
将軍
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
贔
漢検1級
部首:⾙
21画
屓
漢検1級
部首:⼫
10画
眼
常用漢字
小5
部首:⽬
11画
“贔屓”で始まる語句
贔屓
贔屓目
贔屓分
贔屓筋
贔屓強
贔屓客
贔屓心
贔屓俳優