“ひいきめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
贔屓目66.7%
贔屓眼14.6%
贔負目12.5%
庇蔭目2.1%
贔眉目2.1%
贔負眼2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これも翻訳不可能論に関係があるが、贔屓目ひいきめに見ても翻訳は版画である。原作の細い筆づかひ、色彩、気分などは紹介しがたい。
翻訳製造株式会社 (新字旧仮名) / 戸川秋骨(著)
如何に贔屓眼ひいきめに見ても——いや此では田舎者扱いさるゝが当然だと、苦笑にがわらいして帰って来る始末。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
どう贔負目ひいきめにみてもむかしのそのうちの後身とはおもえない作りの、一坪にも足りない土間のうえにすぐ階子口のみえるといった風の、浅い、むき出しの
浅草風土記 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
其方そちに限りて浮きたる事のあるべきとも思はれねば、心も措かで過ぎ來りしが、思へば父が庇蔭目ひいきめあやまちなりし。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
自分などは、どう贔眉目ひいきめに見ても、とうてい、故丞相に及ばないこと甚だ遠い者だ。
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
から、何事につけても、おのれ一人いちにんをのみ責めてあえみだりにお勢をとがめなかッた。が、如何に贔負眼ひいきめにみても、文三の既に得た所謂いわゆる識認というものをお勢が得ているとはどうしても見えない。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)