“贔負目”の読み方と例文
読み方割合
ひいきめ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
両親も聞いて見れば成る程道理もっともですから、一つは濃紅姫の可愛さと親の贔負目ひいきめで、やっとの事それにめて両親揃って濃紅姫のへやへ相談に出かけました。
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
どう贔負目ひいきめにみてもむかしのそのうちの後身とはおもえない作りの、一坪にも足りない土間のうえにすぐ階子口のみえるといった風の、浅い、むき出しの
浅草風土記 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
贔負目ひいきめには雪中せつちゆううめ春待はるまつまの身過みす世過よす小節せうせつかゝはらぬが大勇だいゆうなり辻待つじまちいとま原書げんしよひもといてさうなものと色眼鏡いろめがねかけて世上せじやうものうつるは自己おのれ眼鏡めがねがらなり
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)