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贔負目
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ひいきめ
ふりがな文庫
“
贔負目
(
ひいきめ
)” の例文
両親も聞いて見れば成る程
道理
(
もっとも
)
ですから、一つは濃紅姫の可愛さと親の
贔負目
(
ひいきめ
)
で、やっとの事それに
定
(
き
)
めて両親揃って濃紅姫の
室
(
へや
)
へ相談に出かけました。
白髪小僧
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
どう
贔負目
(
ひいきめ
)
にみてもむかしのそのうちの後身とはおもえない作りの、一
ト
坪にも足りない土間のうえにすぐ階子口のみえるといった風の、浅い、むき出しの
浅草風土記
(新字新仮名)
/
久保田万太郎
(著)
贔負目
(
ひいきめ
)
には
雪中
(
せつちゆう
)
の
梅
(
うめ
)
春待
(
はるま
)
つまの
身過
(
みす
)
ぎ
世過
(
よす
)
ぎ
小節
(
せうせつ
)
に
關
(
かゝ
)
はらぬが
大勇
(
だいゆう
)
なり
辻待
(
つじまち
)
の
暇
(
いとま
)
に
原書
(
げんしよ
)
繙
(
ひもと
)
いて
居
(
ゐ
)
さうなものと
色眼鏡
(
いろめがね
)
かけて
見
(
み
)
る
世上
(
せじやう
)
の
物
(
もの
)
映
(
うつ
)
るは
自己
(
おのれ
)
が
眼鏡
(
めがね
)
がらなり
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
贔負目
(
ひいきめ
)
と云ふ事だ。贔負目と云ふのは、善い事が悪う見えたり、悪い事が善く見えたりする事だ。
俺の記
(新字旧仮名)
/
尾崎放哉
(著)
反
(
かえっ
)
て八ヶ岳のような大火山を附近に
崛起
(
くっき
)
せしめたのであろうと、
贔負目
(
ひいきめ
)
の大太鼓を叩いて置く。
秩父の奥山
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
▼ もっと見る
少しでも山を高くしたい
贔負目
(
ひいきめ
)
から、『風景論』のものを採用しないで、何処かで瞥見した地質調査所発行の中部地質図に、等高線が二千六百米となっていたように思ったので
木曽駒と甲斐駒
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
贔
漢検1級
部首:⾙
21画
負
常用漢字
小3
部首:⾙
9画
目
常用漢字
小1
部首:⽬
5画
“贔負”で始まる語句
贔負
贔負分
贔負客
贔負幟
贔負眼
贔負沙汰