“崛起”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くっき76.9%
くつき23.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私の想像する新文学——そのころの新文学というと申すまでもなく尾崎紅葉おざきこうよう幸田露伴こうだろはん崛起くっきした時代で、二氏を始め美妙びみょう鴎外おうがい
俳句とはどんなものか (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
ツマリ「文学士春の屋おぼろ」のために崛起くっきしたので、坪内君かっせばあるいは小説を書く気には一生ならなかったかも知れぬ。
「日報」の爲に恐るべき敵の崛起くつきするのを妨げる最良の手段であると云ふのが此人の對「毎日」觀であつた。
菊池君 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
富嶽駿河の国に崛起くつきせしといふ朝、彼は幾億万里の天崕てんがいよりその山巓さんてんに急げり、而して富嶽の威容を愛するが故に、その殿居にとゞまりみて、遂にた去らず。
富嶽の詩神を思ふ (新字旧仮名) / 北村透谷(著)