“くつき”の漢字の書き方と例文
語句割合
崛起100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何よりもこの地の代表的な物は山城の宇治に於ける宇治川と鳳鳳堂との如く、ロアル河の明媚な景勝と市街の上に崛起くつきして居るカテドラルの物寂びた十三世紀の古塔とである。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
さては和尚も苔むしたかと思はれるほど、その逞しく巨大な姿は谷底に崛起くつきする岩石めき、まるまると盛りあがる額も頬も、垢にすすけて、黒々と岩肌の光沢を放つばかりであつた。
閑山 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
「日報」の為に恐るべき敵の崛起くつきするのを妨げる最良の手段であると云ふのが此人の対「毎日」観であつた。
菊池君 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)