『閑山』
昔、越後之国魚沼の僻地に、閑山寺の六袋和尚といつて近隣に徳望高い老僧があつた。 初冬の深更のこと、雪明りを愛づるまま写経に時を忘れてゐると、窓外から毛の生えた手を差しのべて顔をなでるものがあつた。和尚は朱筆に持ちかへて、その掌に花の字を書き …
著者 | 坂口安吾 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 小説 物語 |
初出 | 「文体 第一巻第二号」1938(昭和13)年12月1日 |
文字種別 | 新字旧仮名 |
読書目安時間 | 約14分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約24分(300文字/分) |
作品に特徴的な語句
暗
暴
栂
称
見性
崛起
破
愛
底
尻
劬
鐘
翅虫
罰
拈花
芬々
紅蓮
譫言
趺坐
砥粉
矢庭
泌
退
遷化
数多
不愍
手段
懈怠
恰
庵寺
山寨
屡々
嬶
各
取毀
厶
亦
五蘊
不犯
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