“見性”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けんしょう71.4%
けんしやう14.3%
けんしよう14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見性けんしょうした日に、うれしさの余り、裏の山へけ上って、草木国土そうもくこくど悉皆成仏しっかいじょうぶつと大きな声を出して叫んだ。そうしてついに頭をってしまった。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
見性けんしやうしたに、うれしさのあまり、うらやまあがつて、草木さうもく國土こくど悉皆しつかい成佛じやうぶつおほきなこゑしてさけんだ。さうしてつひあたまつてしまつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
んで呑火和尚と云つた。即ち団九郎狸であつた。懈怠けたいを憎み、ひたすら見性けんしよう成仏を念じて坐禅三昧に浸り、時に夜もすがら仏像を刻んで静寂な孤独を満喫した。
閑山 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)