“けんしょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
肩章25.0%
懸賞13.9%
見性13.9%
顕彰11.1%
検証5.6%
賢相5.6%
肩墻5.6%
乾象2.8%
健勝2.8%
勧賞2.8%
建昌2.8%
見証2.8%
顕昭2.8%
顕照2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やっぱり、まん中のは、大将の軍服で、小さいながら勲章くんしょうも六つばかりげています。両わきの小猿は、あまり小さいので、肩章けんしょうがよくわかりませんでした。
さるのこしかけ (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
ええっと『十万円の懸賞けんしょう』だとゆくんだ。『もしこの透明猫がインチキなることを発見されたるお客さんには、即金で、十万円を贈呈ぞうていいたします』
透明猫 (新字新仮名) / 海野十三(著)
禅は「見性けんしょう」というが、それは本有の性を直ちに見よとの意である。これを見ることが「成仏じょうぶつ」なのである。美の世界にもこの成仏がなければならない。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
「我、今国のために死す、死すとも君親に背かず、悠々たり天地の事、感賞は明神にり」というが如き、みな直覚的宗教心を顕彰けんしょうするものにあらざるはなし。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
“では、鬼仏洞内の現場において、双方立合いで、検証けんしょうをしようじゃないか”
鬼仏洞事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
その手紙は普通の親類にる手紙であるから何でもない事で、その文句の中に、誠におだやかならぬ御時節柄ごじせつがらで心配の事だ、どうか明君めいくん賢相けんしょうが出て来て何とか始末をしなければならぬ云々うんぬんかいてあった。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
やぶも一つの足場であり、壁の一角も肩墻けんしょうである。よるべき一軒の破屋あばらやがないためにも、一個連隊が遁走とんそうする。
観るに、炎漢えんかんの気すでに衰え、帝星光をひそめ、魏王の乾象けんしょう、それに反して、天を極め、地を限る。まさに魏が漢に代るべきちょうです。司天台の暦官たちもみなさように申しておりまする
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
左少将さしょうしょうさまにはいつもながら、ますますご健勝けんしょうのていにはいせられまして、かげながら主人しゅじん家康いえやす祝着しゅうちゃくにぞんじあげておりまする」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
舞ひつれば勧賞けんしょうをかぶる。見たるにたゞ同じていにていづくに秘事あるべしとも見えねども、折々振舞ひて出入りにつけて秘蔵の事どもありとかや。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
南康なんこう建昌けんしょう県の某家では紫姑神しこじんを祭っていたが、その神には甚だ霊異があって、何かにつけて伺いを立てると、直ちに有難いお告げをあたえられた。
「なるほど、それは果し状をつける値打がござりますわいの、及ばずながら、見証けんしょうの役目は妾がお引受けしましょう程に、立派におやりなされませ」
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
俊頼としより顕昭けんしょうの盛んに古歌を解説した時代には、果して京都でもそう啼いたものか否かは知らぬが、少なくともこの話だけは源平以前からあった。
かならずしも自己のためにのみ来世を望むにあらず、神の義の完全なる顕照けんしょうを熱望する時、自己を離れて人に深刻痛切なる来世希求が起るのである。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)